自分なりの分析や提案が、
取引先やその先のお客様の喜びに。
私は首都圏を中心にスーパーマーケットやドラッグストアなどのチェーンストアへのセールスを担当。取引先の本部にいらっしゃるバイヤーさんとの商談を通して、菊正宗のお酒をお客様のもとへ届けることに取り組んでいます。
バイヤーさんとの商談は、主に二種類あります。一つは月1回行う定期的な商談で、季節ごとに替わるスポット品とよばれる商品などを提案しています。もう一つは春夏と秋冬で行う、店舗の棚の商品ラインナップの提案です。後者は清酒の棚すべてが視野に入ってくるため、売場の客層や品揃えなどの分析も欠かすことができません。「女性のお客様が多いので、この商品を入れた方が売上は上がりますよ」「酒質が偏っているので、こんなテイストのお酒を置いてみては?」といったように、分析結果を自分なりにまとめ、菊正宗の商品をおすすめしながら、清酒の棚全体の売上にも貢献できるような提案を心掛けています。
また、取引先の店舗を回り、店長や売場責任者といった担当者さんへ、「こんなイベントを企画してみませんか」と提案することも行っています。つい先日も提案が通って、店舗の担当者さんと一緒に棚づくりをしました。特設コーナーに置いた商品は、たとえるなら、発表会に出る自分の子どものような……。イベントが好評だったと聞けた時はうれしかったですし、自分の意見が店舗の売上に貢献できたこともやりがいになりました。
出会いのある日々のセールス活動が、
知識の幅と視野を広げる。
社会人になってよかったと感じることは、学生時代にはなかなか接点のなかった方々との出会いがあることです。私の父親と同じくらいの年齢の担当者さんもいらっしゃいますし、バイヤー、店長、卸の方々など、職業もさまざま。まったくお酒とは関係のない方とも時には一緒に仕事をします。そういった出会いを通して、自分の知識の幅がどんどん広がっていることをいつも感じています。
たとえば、ソムリエさんとの出会い。あるワインが人気の理由を伺うと、その方は「このワインは少し温めるとより美味しく飲めるんです」と答えてくださって。それが次の提案のヒントになったことがありました。日本酒業界にいると、つい日本酒だけにとらわれがちになりますが、世の中の流行にもアンテナを張っておく必要があります。セールス活動を通してたくさんの人と出会い、いっぱい話をしながら視野を広げ、そこで得たものを自分の提案につなげることを大切にしていきたいと考えています。
イメージを変えるようなラインナップで、菊正宗のファンをもっと全国に。
日本酒はたくさんのメーカーさんが切磋琢磨している業界です。全国に流通網がある菊正宗とはいえ、まだまだ認知度が低いと感じています。関西や首都圏だけではなく、地方でも菊正宗のお酒が美味しいことを訴求していければいいですね。特にご年配のお客様は、菊正宗と言えば昔ながらの辛口のお酒だとイメージされていることが多いですが、香り豊かな「セセシオン」「しぼりたてギンパック」など、従来のイメージをいい意味でくつがえすようなラインナップも充実してきています。私もそうですが、一度飲めば、きっとファンになると思います。そんな菊正宗のお酒をたくさんのお客様に愛飲していただくために、人脈を広げながら、セールス活動の幅もしっかり広げていくことが今の目標です。
応募者へのメッセージ
360年以上続いている老舗企業と聞けば、悪い言葉で言えば、古くさいイメージがあるかもしれませんが、入社してその考えは180度変わりました。活気のある職場はチームとしてのまとまりがあり、20代の若い社員もさまざまなプロジェクトに参加しながら活躍しています。また、就職活動ではそこで働く「人」や「人間関係」を重視していましたが、上司や先輩方に恵まれ、入社以来、何度も支えていただきました。周りは本当にお酒が大好きで、“いい人”ばかりですよ。