TOP INTERVIEW

トップインタビュー

想いと情熱を挑戦の原動力に、
日本酒のトップランナーを目指す。

代表取締役社長の嘉納治郎右衞門に
若手社員がインタビュー。
菊正宗が掲げるビジョンや新入社員への期待などを
大いに語ってもらいました。

トップメッセージ

今回インタビュアーを
つとめてくれたのは…

総務部さん

2013年に掲げたビジョンについて
お聞かせください。

近年の日本酒市場は、大吟醸酒のような高級酒だけにスポットが当たりがちですよね。でも、高級酒だけを造る会社ばかりになることは、市場全体にとって決して有益ではないと思っています。ハレの日の特別なお酒はもちろん、毎日の食卓に彩りを添える日常のお酒もおいしく——。私たちは国内外に販売網を持つ酒造メーカーだからこそ、魅力的で多彩なラインナップを通して日本酒ファンを増やし、市場全体に活況をもたらせることを、使命の一つとしています。

  • 美味しいお酒を日本中に、そして全世界に。
  • 伝統と革新による価値創造へ。
  • 挑戦する人を大切に。

このビジョン2013は、私たちが初めて明文化した経営方針であり、360余年の歴史や伝統を受け継ぎながら、未来の日本酒市場を視野に入れ、私たちがどうあるべきかを示したものです。部署・ポジションに関わらず、全社員がビジョン2013を共有することで、つねに目標を持ち、日々の活動の中で、達成のためのプロセスを前へ進めて欲しいと考えています。

このビジョンをもとに、
どのような会社にしていきたいと
お考えですか?

一言で表せば、挑戦する会社です。360余年の歴史で培った伝統と技術力は私たちのコアバリューですが、それをただ守るだけでは、使命を果たすことはできません。コアバリューを活かし、誰もが新たな価値を生み出すための、挑戦に取り組める風土が根づく会社でありたいと考えています。
2016年、象徴的な2つの新商品を販売しました。一つは130年ぶりの新ブランド「百黙」。当初は兵庫県内のみで流通させた高級酒です。もう一つは「しぼりたてギンパック」。新酵母により吟醸酒のような香りとフレッシュ感を醸した日常酒です。最近では白ワインのようにフルーティで香り豊かな「セセシオン豊潤しぼりたて」を2022年にリリースしましたよね。どれもこれまでの日本酒市場や菊正宗になかった新たな挑戦の成果であり、日本酒ファンの拡大に大きくつながっています。また、コアバリューをさらに活かすことで、美容と健康の分野への挑戦も大きな成果となり始めています。

ビジョン2013の策定から約10年が経ちましたが、誰もが挑戦に取り組める風土づくりに、大きな手応えを感じています。

そのような会社にするために、どんな学生さんに来てほしいですか?

「しぼりたてギンパック」の開発を担った菊正宗酒造総合研究所の研究員は、日常酒の概念を覆す日本酒を誕生させるため、長期間に渡り、あきらめることなく挑戦し、商品化を成し遂げました。紙パック商品としては初となる、IWC2019SAKE部門最優秀賞「グレートバリュー・チャンピオンサケ」を受賞。今や売上の大きな柱となっています。まったくの未開拓分野だった化粧品事業においても、2010年から社員2人が中心となってスタートしましたが、事業開始当初のなかなか売れなかった時期を乗り越え、大ヒットに結びつけました。ゼロから会社の柱となるような事業に育てたのです。

これらの例に共通するのは、それぞれを担当した社員が持つ想いの強さ、情熱があったからではないでしょうか。それが、あきらめることなく、失敗にくじけることなく、最後まで挑戦することができた理由だと考えます。よりよいモノづくりは、想いや情熱があってこそ。菊正宗を志すなら、ぜひ持っておいて欲しいですね。

新入社員に期待していることはなんですか?

菊正宗の中国マーケットの開拓で大きな成果を出している社員を例に挙げましょう。面接では、どちらかと言えば大人しそうな人柄に感じていたのですが、目標を聞くと、「私は菊正宗の中国マーケットの歴史を変えます!」と力強く宣言してくれたのです。その時に感じた彼の強い眼差しは本物でした。入社後、菊正宗の商品に誇りを持ち、誠実に行動する彼は取引先から大きな信頼を集め、販路の拡大に成功したのです。まさに有言実行ですね。

美味しいお酒を生み出したい、新たなマーケットを切り拓きたい、日本酒の伝統と文化を世界に伝えたい——など、新入社員はそれぞれ、入社前からの目標や入社後に抱いた想い、情熱があるはずです。それらをモチベーションに、チカラに変えて、成し遂げたいことのために自ら率先して行動することを期待します。上司や先輩、私たち経営陣も巻き込むくらいの行動力をぜひ見せて欲しいと思います。

最後に、就職活動中の学生さんにメッセージをお願いします。

2019年に創業360周年を迎え、私たちは「灘から世界へ。」を新たなコーポレートスローガンに掲げました。世界とは商品のグローバル展開のみならず、新たな領域への挑戦も意味するものです。また、360年を円(=360°)に例え、2周目は1周目よりも大きな円を描こうという決意で、日本酒業界のトップランナーを目指し続けています。

菊正宗を志す人には、ぜひ私たちと一緒に、日本酒が持つ美味しさと未来の可能性に挑戦するやりがいを感じて欲しいと考えています。想いと情熱こそが、私たちの挑戦の原動力。これからの菊正宗を担う、みなさんとお会いすることを楽しみにしています。

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